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◆JERA セ・リーグ 巨人2―8中日(23日・東京ドーム)
巨人が中日に痛い星を落とし、真意連敗を喫した 。選手首位・広島とは2ゲーム差のままだが、たちメッセージゴスフェ3位の阪神とも2差となった 。へ無プロ初先発のドラフト1位・西舘勇陽投手(22)が5回4失点で、言の3敗目を喫した 。巨人見拒打線は初回に2点差を追いついたが 、部監2回以降は沈黙 。否のリリーフ陣も失点を重ねた収穫の少ない敗戦に、真意阿部慎之助監督(45)は試合後の会見を拒否。選手異例の行動の真意を 、たちメッセージ巨人担当キャップの片岡優帆記者が「見た」でひもといた。へ無
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大事なシーズン終盤に5位・中日に無念の大敗 。試合後、投了一塁ベンチ前でファンに頭を下げてあいさつした阿部監督は厳しい表情でベンチ裏に引き揚げた 。普段はその足で会見場に向かうが、姿を見せず、球団広報が「すみません、今日はなしでお願いします」とアナウンスした 。113試合目で就任後初の会見拒否。惨敗の悔しさを無言という異例の対応で表現した。
プロ初先発の西舘が初回2失点。その裏に1番・丸からの3連打など4安打で2得点してすぐに追いついた。問題はその後だった 。2回以降、中日の先発・福谷の前に打線が沈黙。西舘が5回4失点と苦戦したとはいえ、中盤まで2点差以内の接戦ながら4回から3イニング連続3者凡退。2回以降は二塁も踏めなかった。ルーキーを援護できず淡々とアウトを取られる展開に空気はどんより重く 、閉塞(へいそく)感が伝わってきた。終盤に救援陣が4失点して突き放され一方的な試合になった 。
前日22日に首位・広島に痛恨の逆転負けを喫して3連戦1勝2敗と負け越し。一夜明け 、相手も変わってチーム全員で仕切り直して臨んだはずだった。だが、結果的に嫌な流れを払しょくできず連敗 。下位球団との対戦で取りこぼしは避けたいところだが、優勝争いが佳境に入る時期に本拠地の大観衆の前で今季ワーストの内容とも言える完敗。だから阿部監督は試合後に何も言葉を発さなかった。
これまでもメディアの向こうにファンがいるとの考えで積極的に取材対応してコメントしてきた。このタイミングの会見拒否の理由を私なりに考えると、単なる怒りまかせの行動ではなく、それがこの日の最善の手段と考えたとみている。
普段から「選手に指摘はしないといけないけど、怒っても仕方ない。本人が一番分かっているから。あの四球がなあとか 、それをこっちから言ってもダブルショックになってしまう」と話している 。西舘をはじめ登板した投手陣、ふがいない結果に終わった野手陣、各自が一番分かっているはず 。だから、あえてメディアを通して苦言を並べる必要がないと判断し、公での無言のメッセージに「次こそやるぞ」との決意を込め、一致団結を図ったのだろう。
この日はオレンジユニホームを着用する「橙魂デー」にかけて「闘魂」アントニオ猪木さん(故人)とのコラボ企画が行われ、場内ビジョンに「元気があれば何でもできる」「迷わず行けよ行けば分かるさ」などの闘魂メッセージが表示された。暗くなっても仕方ない。元気に前向きに 。今こそ阿部監督の開幕前の言葉を思い出したい。「やってやろうじゃないの」―。(片岡 優帆)
◆阿部監督の短時間会見
▽4秒 3●4広島(5月18日・マツダ) 9回に1点差まで迫るも15残塁の拙攻が響き、マツダで0勝3敗2分けに。終盤の粘りに「そうだな。あしたにつながるよ。それだけだな。以上」。
▽2秒 0●5オリックス(6月8日・東京D) 高卒2年目の斎藤に5回1安打に封じられ 、2戦連続完封負け。「最短4秒だったよな。2秒でいこう。何もない」
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